人は自分のしたことを否定されたり、行動を制限されたりすると反発心を持つものです。「~しなさい」「~してはいけない」と高圧的に言われると「やる気を」そがれてしまう経験はないでしょうか。そうした心の動きは、成長の途上にあり、、まだまだ教え導く必要のある子どもであっても同じです。間違いのない正論であっても、それを押し付ければ角が立ちます。すると、相手は「その主張の正しさ」は頭で理解したとしても、心から納得して受け入れることは難しくなります。助言のうらにある”相手に良くなってもらいたい“という思いを伝えるためにどうしたらいいのでしょう。”自分は正しいことを言っている“という思いは、相手の気持ちや周囲の状況を見えにくくします。冷静になって相手に対する「思いやりの心」を実際に言動で表すように心がけたいものです。勉強でも、仕事でも”やらされてる“”しなくてはならない“と思うと疲れてしまいます。しかし”やってみよう“という気持ちになると、どうでしょう。大切なことは強制ではなく、相手の心に寄り添って「やる気」を引き出すようにはたらきかけることではないでしょうか。
相手の持ち味や豊かな可能性を認め、その成長と幸せを心から祈ることー。そうした心づかいに基づく助言は、相手の心に伝わり、お互いの安心と喜びを生むことでしょう。