青年期とは、自立に向けて自分の進路を選択し、社会的な役割を模索する重要な時期です。この時期には一人ひとりがさまざまな活動を通して「自分らしさ」を見いだし、個性を確立していくことでしょう。しかしその一方では、劣等感や挫折に悩むことが多くなります。青年期はそうした経験のすべてを通して「社会の中で生きる人間」としての基本的な資質や実力を蓄える時期でもあります。親をはじめとする周囲の大人は、青年に干渉しすぎたり、放任しすぎたりすることなく、その言動を見守るように心がけたいものです。本人が抱える悩みについては良く話を聞き、共感を持って受けとめ、いつでも親身になって相談に乗れるようにしたいです。それは青年にとって大きな支えとなり、自分の課題を克服していく自信と勇気を育むでしょう。「子育てを通じて、親である自分自身も育てられてきた」という実感を持つ方は少なくないでしょう。子どもの成長につれ、親として求められることも徐々に変わっていきます。また、社会の変化にも対応しながら子供を正しい方向へと導いていくことは、親にとっても至難なことですが、その中でも子供が社会の発展に役立つ人間として成長していくことを常に祈り続けたいものです。

『子育て四訓』

①乳児はしっかり 肌を離すな

②幼児は肌を離せ 手を離すな

③少年は手を離せ 目を離すな

④青年は目を離せ 心を離すな